信託プロダクツ業務

お客さまと社会の課題を
「信託」で解決する
「信託」の持つ多彩な機能をフル活用し、お客さまと社会が抱える様々な課題の解決に挑戦するプロフェッショナル集団
お客さまと社会が抱える課題が複雑化・多様化するなか、「信託」の機能に対する期待は高まっています。「信託」には多彩な機能がありますが、それらを使いこなすには、信託に関する制度・事務・システム等を熟知し、課題に対し最適なストラクチャーを構築して運用・管理する高い技術が必要です。我々は「信託」のプロとして、お客さまと社会の新しい課題に正面から向き合い、新たな「信託」ソリューションを提供しています。

財務資本戦略、事業戦略及び事業承継に対応する
信託機能を活用した多様なソリューションを。

かつて信託法の大家が、その著書において次の言葉を残しています。

「信託は、その目的が不法や不能でないかぎり、どのような目的のためにも設定されることが可能である。したがって、信託の事例は無数にありうるわけで、それを制限するものがあるとすれば、 それは、法律家や実務家の想像力の欠如にほかならない」。

その精神を胸に、我々はこれまでの100年の歴史の中で、お客さまと社会の課題を解決するべく、「信託」の「まもる」、「うつす」、「たばねる」、「わける」、「かたがわる」という基本的な機能を活用し、様々な商品を生み出してきました。時代の変化に合わせて、お客さま・社会のニーズは複雑化・多様化していると言えます。高度経済成長以前は、企業の資金調達や、財産の保全を目的とした、比較的シンプルなニーズに対する商品が数多く生み出されましたが、近年は様々な法令や規制・制度に対応した個別性の高いニーズに対応する、お客さまの経営課題や事業承継課題へのキラー・ソリューションとなるオーダーメイド型の商品も生み出されるようになっています。

信託法は2006年、84年ぶりに改正が行われ、受益証券発行信託、限定責任信託、自己信託、目的信託、担保権の信託、遺言代用信託、受益者連続型の信託といった新たな信託類型が創設されました。社会環境の変化を捉え、「信託」を規定する法律自体も進化を遂げたものです。「信託」には無限の可能性があります。我々はその可能性を最大限活用するべく、過去にとらわれず未来を見据え、変化を厭わず、お客さまと社会に何ができるかを考え挑戦し続けます。

業務内容と取り組み

信託ファンドビジネス(債権流動化)

「信託」を用いた債権流動化は、資金調達手段を多様化したい企業が、保有する売掛債権や貸付債権などを信託設定し、それらを裏付けとして発行された信託受益権を譲渡することで、その企業の信用力に依存せず資金調達できるスキームです。

債権流動化において、信託受益権を機関投資家に譲渡するケースが一般的ですが、みずほ信託銀行はここに工夫を凝らし、個人のお客さまの運用ニーズに着目し、個人向け運用商品「貯蓄の達人」を開発。「貯蓄の達人」でお預かりした資金による信託ファンドで信託受益権を購入するストラクチャーを生み出しました。個人のお客さまの運用ニーズと、企業の資金調達ニーズに的確にお応えすることで「貯蓄の達人」は、企業と個人の両方にマッチし、今や1兆円を超える大型ファンドに成長しています。

ファミリービジネス・トラスト(事業承継)

信託プロダクツでは、信託の特性を活かし、有形・無形の資産に対し、流動化に加え保全、株式の管理・取得・処分等など様々なソリューションを提供してきました。近年は、ファミリービジネス(家族経営・同族経営企業)に対して、事業承継に関するソリューション提供にも力を入れています。日本の上場企業の約49%がファミリービジネスですが、そうしたファミリービジネスを取り巻く環境が変化し、また、親族外承継が多く見られるようになるなど、承継の在り方が多様化しています。そこで「信託」の機能を活用し、株式の財産権と議決権を分離して管理することで、多様化した承継ニーズに対応するソリューションを生み出しました。

例えば、親族内に事業の後継者が不在である場合に、株式は相続人に承継させて財産権を享受させるが、議決権行使は当社の経営を理解している親族外に委任するニーズへの対応や、承継した後継者や育成期間中の後継者が成長するまで、議決権行使に一定の制約を付すニーズなどに応えています。

また、家訓やファミリー憲章の作成も支援しているほか、創業家一族の歴史の継承、社長の未来への思いやファミリーと企業の持続的な発展を実現する仕組みとして「ファミリービジネスマネジメント」を、信託機能を活用し未来に向けて株式・資産を管理していく、オーナーの思いを実現させるオーダーメイドの信託「ファミリービジネス・トラスト」と併せ、「承継のみずほ信託」として提供しています。

社会変化に応えた進化

みずほ信託銀行のアイデンティティは「社会や時代の変化に対する柔軟性」と「お客さまに喜ばれる仕事をしようという強い信念」にあり、それを成し遂げるために100年もの間、日々、「専門性」を磨き上げてきました。

1958年、経済成長に伴う長期安定資金の需要が高まる中、貸付信託とは別の形態での設備資金の調達方法として動産に着目し、鉄道車両を信託財産とする「車両信託」の第一号案件を受託しました。これはメーカーから動産である車両の信託設定を受け、ユーザーに賃貸(最終的に売却)する仕組みで、メーカーは信託銀行から交付される信託受益権を機関投資家などに売却することで現金化でき、ユーザーは借入金により設備を取得したのと同一の効果が期待できるものです。動産を対象とした信託ソリューションは、企業の資金調達の一手段として活用され、設備資金を必要とする産業界から大いに歓迎されました。

1973年、公害に関する社会的関心が高まる中、メーカーと共同で公害防止を中心とする環境浄化問題について研究を進め、「環境保全設備信託」を開発しました。これはメーカーが開発・製造した環境保全機器・装置を受託者に信託設定し、信託銀行がこれをユーザーである企業や公共団体に賃貸し、信託終了時に残存価格でユーザーに売却するというものです。仕組みは動産・不動産を対象とする信託ソリューションに類似していますが、動産・不動産の信託ソリューションは、信託設定の対象が生産設備・物件であったのに対し、「環境保全設備信託」では生産と直接関係のない、公害防止のための機器(動産)であるところに特色がありました。当時、ややもすれば遅れがちな公害防止機器への投資を円滑化し、その製造・販売面にも寄与しようとする、社会的意義の高い取り組みであったと言えます。

上記は一例ですが、我々は企業の資金調達ニーズへの対応を軸に、社会の変化を捉え、お客さまへの貢献にとどまらず、社会へのインパクトも意識しながら新商品開発に取り組んできました。新商品開発には、世の中の実需を捉える力はもちろんのこと、信託法を中心とした法令や、各種規制・制度などに関する高い専門性が必要です。みずほ信託銀行は日々、お客さまのニーズに真摯に向き合いながら、貪欲に新たな知識を吸収し、次の100年に向け信託の可能性に挑戦し続けています。

変化を敏感に感じ取り、先取りし、
「信託」のプロとしてお客さまとともに挑戦し続ける。

私たちは「信託」のプロです。これからもお客さまと社会に寄り添い、「信託」の機能を存分に活用し、多彩なソリューションを提供し続けます。

変化の激しい時代だからこそ、お客さまと社会から「信じて託される」唯一の存在でありたい。先輩方が挑戦を重ねバトンを渡してくれた「信託」の知見・ノウハウ、そしてIntegrityとPassionを胸に、私たちも日々挑戦し、次の100年に向け新しい道を走り続けていきます。

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